U.S.モデルならではの魅力がキラリ。
自動車大国、そしてピックアップはもちろんSUVまで含む巨大なトラック市場を持つアメリカ。そこには北米ならではのニーズ、嗜好があり、トヨタ、ニッサン、ホンダ、スバル、マツダといったおなじみのJ’sブランドも、それに応えるモデルを投入している。さらに、近年のアメリカではオフロード・レースが活況を呈しており、アメリカ・ビッグスリーはもちろん、J’sブランド各社もこぞってオフロード・パッケージを大強化投入中。その結果、日本市場では販売されていない魅力的なモデルたちが、ひときわ輝きを増しているのが現在の状況なのだ。北米仕様車ならではの個性が注目され、すでに日本でも逆輸入車市場は確立しているが、ここではその入門編として、J’sブランドの北米仕様車14モデルをご紹介しよう。
TOYOTA TUNDRA【トヨタタンドラ】
トヨタのフルサイズピックアップ。
かつてはいわゆるビッグスリーの独壇場だったフルサイズ・ピックアップ市場で確固たる地位を築いているタンドラ。近年の年間製造台数は安定的に10万台を超えており、トヨタを代表するピックアップとなっている。キャブ(キャビン)形状は簡易的な後席が備わるダブルキャブと明確な4ドアとなるクルーマックスの2種。
TUNDRA SPEC
全長5814×全幅2029×全高1935mm
(SR5 CrewMax 5.5ft.Bed)
エンジン:5.7ℓ V8(381hp)
TOYOTA TACOMA【トヨタ タコマ】
北米で大人気のミッドサイズ・ピックアップ。
現在の北米トラック系市場で特に盛り上がっているのがミッドサイズ・ピックアップのカテゴリー。トヨタの場合それがタコマであり、2019年のタコマの年間製造台数はタンドラの約2倍。日本の逆輸入車市場でも人気が根強いモデルだ。
TACOMA SPEC.
全長5392×全幅1890×全高1793mm
(SR5 4×4 Double Cab 5ft.Bed)
エンジン:2.7ℓ 直4(159hp)、3.5ℓ V6(278hp)
TOYOTA SEQUOIA【トヨタ セコイア】
タンドラベースのフルサイズSUV。
ピックアップのシャシーをベースにSUVを製造すれば開発コストが抑えられるのは当然のこと。自動車メーカーのこの常識はトヨタにも当てはまり、タンドラとシャシーを共有するフルサイズSUVがセコイアだ。
SEQUOIA SPEC.
全長5210×全幅2029×全高1956mm
(SR5 4WD)
エンジン:5.7ℓ V8DOHC(381hp)
TOYOTA 4RUNNER【トヨタ 4ランナー】
サーフの血を引くミッドサイズSUV。
ミッドサイズSUVの4ランナーは、元々はハイラックスサーフの北米版として誕生。その後モデルチェンジを繰り返してコンパクトサイズからミッドサイズへと進化。現行モデルはタコマやプラドなどと同じプラットフォームを採用する。
4RUNNER SPEC.
全長4831×全幅1925×全高1816mm
(SR5)
エンジン:4.0ℓ V6(270hp)
TOYOTA HIGHLANDER【トヨタ ハイランダー】
3列シートのミッドサイズSUV。
同じミッドサイズSUVながらも、標準で4ランナーは2列シート(オプションで3列も可)、ハイランダーは3列シートと棲み分けている。ボディサイズも若干ハイランダーの方が大きい。ハイブリッドモデルも存在する。
HIGHLANDER SPEC.
全長4950×全幅1930×全高1730mm
(PLATINUM)
エンジン:3.5ℓ V6(295hp)、2.5ℓ 直4ハイブリッド(186hp)
NISSAN TITAN【ニッサン タイタン】
パワフル・フルサイズ・ピックアップ。
北米専用のフルサイズ・ピックアップがタイタン。搭載する5.6ℓV8の最高出力は20年モデルで400hpにまで達している。キャブ形状は簡易的な後席が備わるキングキャブと4ドアのクルーキャブの2種類。別にヘビーデューティ版となるタイタンXDもラインナップされており、そちらはワークトラックとしての需要が根強い。
TITAN SPEC.
全長5794×全幅2050×全高1961mm
(CrewCab Pro-4X)
エンジン:5.6ℓ V8(400hp)
NISSAN FRONTIER【ニッサン フロンティア】
ダットラの血脈がここに。
日本はもちろんアメリカでも長らく生活に根差してきたダットサン・トラック。日本では惜しまれつつ姿を消したが、トラック大国アメリカではフロンティアとして生きながらえ、22年モデルではフルチェンジを果たす。その詳細こちらで。
Frontier sPEC.
全長5220×全幅1849×全高1877mm
(Pro-4X)
エンジン:3.8ℓ V6(310hp)
NISSAN PATHFINDER(2022)【ニッサン パスファインダー(2022)】
フルチェンジ発表済み。
2021年2月に22年型でのフルチェンジが発表されたばかりのパスファインダーだが、3列シートのミッドサイズSUVという立ち位置に変わりはない。トランスミッションは9ATとなり、インフォティメント・システムや安全装備が充実した。
2022 PATHFINDER SPEC.
全長5004×全幅1979×全高1778mm
エンジン:3.5ℓ V6(284hp)
NISSAN ARMADA【ニッサン アルマダ】
余裕のフルサイズSUV。
旧型タンドラと同じプラットフォームを使用するフルサイズSUVがアルマダ。北米モデルらしいその堂々とした体躯を動かすパワーソースは、ご想像通りタンドラと同じ5.6ℓ V8だ。インフィニティQX80とは兄弟関係にある。
ARMADA SPEC.
全長5306×全幅2029×全高1925mm
(Platinum 4WD)
エンジン:5.6ℓ V8(400hp)
INFINITY QX50【インフィニティQX50】
実はスカイランの系譜。
スカイラインをベースとするクロスオーバーSUV、インフィニティEXの後継モデルとして登場したQX50。現行型にもそのコンセプトは引き継がれ、乗用車色の濃いコンパクト・クロスオーバーとして個性を放っている。
QX50 SPEC.
全長4699×全幅1902×全高1676mm
(Pure)
エンジン:2.0ℓ 直4ターボ(268hp)
INFINITY QX80【インフィニティQX80】
ニッサンの最上級SUV
アルマダとは兄弟関係にあるフルサイズのラグジュアリーSUVがQX80で、つまりはニッサン系SUVのフラッグシップとも言えるモデル。搭載エンジンはもちろんニッサンの誇る5.6ℓV8。18年型のフェイスリフトでシャープな表情を得た。
QX80 SPEC.
全長5339×全幅2029×全高1925mm
(LUXE)
エンジン:5.6ℓ V8(400hp)
HONDA RIDGELINE【ホンダ リッジライン】
堅実なミッドサイズ・ピックアップに。
ミッドサイズ・ピックアップのリッジラインは、トラックベッドの下にトランクを備えるなどホンダらしい個性が魅力。初代はSUT(スポーツ・ユーティリティ・トラック)色が強かったが、現行型は堅実なデザインになった。
RIDGELINE SPEC.
全長5339×全幅1996×1798mm
エンジン:3.5ℓ V6(280hp)
SUBARU ASCENT【スバル アセント】
北米で人気高しのアセント。
スバルが北米で販売するミッドサイズSUVのアセント。現在の北米ミッドサイズSUVカテゴリーは各社から3列シートのモデルが多数投入されているが、アセントはその激戦市場で大きく売り上げを伸ばしており、大健闘している。
ASCENT SPEC.
全長4999×全幅1930×全高1819mm
エンジン:2.4ℓ 水平対向 4気筒(260hp)
MAZDA CX-9【マツダ CX-9】
マツダ最大のSUV。
マツダが北米市場に投入するミッドサイズSUVがCX-9。北米市場ということもあって、日本で販売されているCX-8よりも大きく、CX-8の全長が4900mmであるのに対し、CX-9は5000mmを超える。もちろん3列シートモデルだ。
CX-9 SPEC.
全長5065×全幅1968×全高1717mm
エンジン:2.5ℓ 直4ターボ(227hp)
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