ニッポンのピックアップ・トラック 最適化計画。
TOYOTA HILUX Style Definition
発売以来、静かに存在感を増してきた8代目ハイラックス。この旬なモデルはカスタムの世界においても注目度が高く、さまざまなカーショーで多くのデモカーを見かけるほどだ。ここでは独自の進化を遂げた3台のモデルを紹介しよう。走りを鍛え上げたもの、デザインを昇華させたもの、そしてピックアップならではの利便性を高めたパーツ装着車も、素材としてのハイラックスを見事に“使い切って”いる。
TOYOTA HILUX Style Definition 01
TOYOTA HILUX JAOS
極限での信頼関係。
近いようで遠く、遠いようで近い、モータースポーツと日常というふたつの世界。求められる条件が大きく異なるなかで見出した僅かな接点を開発に活かした、堅実なモノ作り。真髄を究めた者がこだわったパーツには、安心さのなかで変わるを実感できる、新しい可能性が宿る。
“本物”は過酷なラリーの現場で鍛えられた。
過酷な環境下でも走りきる荒々しいまでのタフネスさと、無骨なまでのボディワークで魅了するハイラックスに用意したパーツは、ジャオスを知る者にとってはお馴染みで、はじめて知る者にとっては新鮮に映ることだろう。
スキッドバーや同プレート、サイドステップなど、ステンレスやスチールを主としたパーツのほか、実用性と見た目を両立させるマッドガードといったパーツは、これぞジャオスといえる白眉なパーツ。四駆ファンの気持ちを鼓舞するに打って付けとして、これまでさまざまな四駆車で広く支持されてきた。
とくにハイラックスは、ジャオス自ら出場を続けるアジアクロスカントリーラリーの参戦車としても知られている。ジャオスは「日常性」と「安全性」を第1にパーツを展開する。奇抜さや過激さはそもそも狙っておらず、誰でも安心して楽しめる、いうなればコンサバティブなパーツが主であるが、その安心感こそが長く支持され続ける最大の理由とするのも過言ではないだろう。
大会期間中持てばいいという、極限の世界で得た知見がストレートに市販パーツへ反映できるものではないとしても、クルマの素性を見極め、四駆の本質をライブに感じ取り、モノ作りに携わるスタッフのマインドを鼓舞する舞台として、ラリーの現場は絶好のフィールドといえる。骨の髄まで知ることから得る経験値は、少なからずも市販パーツに活きている。
ハイラックスでは、前述のほかにもパーツは多数。リフトアップサスの開発には地元群馬で鍛えたセッティングのほかに、ラリーの現場で得たノウハウが活かされていることは想像にかたくない。
堅牢なイメージを発散する、ダミーボルトでそれ風感を演出したフェンダーにも、違った意味でその血は流れている。ちなみに特装車はZグレードだが、ブラックラリーエディションへとフェイスチェンジされている。
本物志向であるが、決して行きすぎず。一般ユーザーが実際に走って、使って、魅せれる判りやすさも、じつに好感。さぁ、どこから攻めようか。
リアルなボルト締めを連想させるオーバーフェンダーは、10mmワイド。実際にフェンダーに穴を開けるリスクは当然必要なく、ボルトは貼るだけのダミー。魅せ方に緩急を付け、ラリー仕込みの世界感を共有化している。
リフトアップボディには欠かせない存在となる、乗降性を格段に高めるスチール製のサイドステップのほか、アンダーボディまわりをダメージから守るスキッドプレートやお馴染みのマッドガードなど、使えて、魅せるパーツが幅広く揃う。
フロントスキッドバーはランプを装着できるブラケット付き。撮影車に装着されていたLEDフォグは純正フォグランプとの同時灯火を防ぐリレー付きで車検も問題ない。
人気のBFグッドリッチタイヤとのマッチングも好相性なホイールも話題だが、注目はやはりリフトアップサス。目的別に複数の選択肢があり、写真はチタン配合のスプリングやリーフ込みとなる、フロント車高調仕様のver.Cを装着。
equip list
JAOS フロントスキッドバー ブラック/ブラック(BRE用)
JAOS スキッドプレート typeR
JAOS ブラックサイドステップ
JAOS オーバーフェンダー typeX( BRE用)
JAOS 牽引フック リヤ
JAOS マッドガード車種別取付キット
JAOS マッドガードⅢ 汎用タイプL
JAOS バンパーダウンブラケット リヤ
JAOS LEDフォグランプ 26C/イエロー
JAOS BACCHUS CM-11/20×8.5
BATTLEZ マフラー ZS-S
BATTLEZ リフトアップセット VFCA ver.C( Rリーフ)
※ BRE=ブラックラリーエディション
問い合わせ:JAOS[ジャオス]
Tel:0279-20-5511
HP:www.jaos.co.jp
Photo:Shogo Honma
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