暦の上ではもう夏。「暑い」「暑い」が挨拶の言葉になった5月20日、その暑さを凌ぐ程のポルシェ熱が集合場所にあふれていた。ポルシェ愛に侵された、趣味人達の集まりの恒例になっている、第38回RTRポルシェツーリング「春の陣」の開催日。
今日の最終目的地は甲府市に在るホテル。皇室関係者も宿泊に使用するという拡張高い、超高級な有名なホテル。特にお庭はその美しさと広さに於いて、日本で三指に入るそうだ。
今回のツーリングは、初めて土曜日の開催。しかも、圏央自動車道で常磐高速道と中央高速道が繋がったことにより、初めての甲府路のルートとなった。イオンつくばモールに集合した33台のポルシェ達は、一路圏央道の狭山パーキングエリアに向かう。ここで3台が新に集合。総勢36台になり、隊列を整え次の休憩地の中央自動車道の談合坂サービスエリアへ。中央道は八王子を過ぎるとカーブの多い登り坂が続くが、ポルシェのコンディションには無関係。追い越し車線を、隊列を組んだままスイスイ。小仏トンネルを過ぎれば今度は長い下り坂が続く。イッキにスピードが上昇するが、途中にはスピード監視のカメラが在る。「注意」やがて前方の視界が大きく開け、新緑の葉を付けた葡萄畑が一面に広がる。甲府盆地だ。境川パーキングエリアで休憩後、再び隊列を整え甲府昭和インターで高速道を降りて、一般道をホテルに向かう。観光客や地元の人達が、なにごとか?とポルシェの軍団を見守る。
前方には雪を頂いた南アルプスの山々が、一行を出迎えてくれていた。
夏の日差しに照らされた、濃い青色の山並みが美しい。静かに美しい。
ホテルでは豪華ランチ。メインはワインで育てた豚肉のステーキ。柔らかくてなかなかの美味。それに釜飯、山梨十割豆腐などの懐石料理。その後は恒例のビンゴゲームで盛り上がり。現金の他、豪華商品が配られた。ホテルの社長はホテル業とは別に、自動車関係の雑誌の仕事もしており、ポルシェの大ファンとか。多数のポルシェの集合風景を感慨深げに見ていた。記念として、ビンゴの景品にホテルの宿泊券もプレゼントしてくれた。
ビンゴゲームの後は、各自それぞれ思い思いに温泉に浸かり、心と体を温める。その後美しい庭園の散策を楽しみ、熱くなった体と心を覚ます。そして現地解散で岐路に着く。新緑の甲府路に、ポルシェサウンドが響き渡った一日だった。
そして参加した人たちのこころにも。熱い想いと共に。