WALD
Rolls-Royce Wraith
SPORTS LINE BLACK BISON EDITION
2000年代に入り、突如として大きなムーブメントを巻き起こしたラグジュアリー・カスタムは、その後すそ野を広げ、さらに新しい価値観を交えながら確実な発展を遂げてきた。けっしてひとときの流行に風化することなく、今ではSEMAショーを代表するカスタムカルチャーのひとつとして、確固たる地位を築いている。
Dressing Right
RRにふさわしいカスタム作法
ジャパンメイドの“黒い闘牛”がロールス・ロイスの肉体に宿る。WALDのスポーツライン・ブラックバイソン・エディション、その名を持って果敢にロールス・ロイスを染め上げたのだ。2013年に70年の時を経てよみがえったロールス・ロイス レイスが、2015年のSEMAでマタドールと対峙する。
戦前から真の高級車だけをつくり続けてきたその重みは、時が流れ世の中が変貌を遂げても、依然とそこにある。刹那なる数値性能では語れぬ孤高の世界観をもつロールス・ロイスというブランドは、だからこそ今までは決して触れてはならないもの。カスタムを企てるなど御法度という雰囲気だった。
しかし、その呪縛を己の手で開放させるかのごとくロールス・ロイスを染め上げてきたのがWALDである。“黒い闘牛”の意を持つスポーツライン・ブラックバイソン・エディションを持って、モダンロールスにさらなる個性を投入してきた。
その最新作としてSEMAを席巻したのがレイスだった。いかにも黒い闘牛らしい漆黒のボディに対して、さりげなくWALD流のボディパーツを装着し、極めつけにロールス・ロイスの顔とも言えるパルテノングリルを真っ赤に。それでもレイスのフォルムを崩してはいないばかりか、レイスらしいスポーティな印象をより高めることに成功している。純正崇拝を貫くのであれば、こんなアプローチなど絶対に思いつかない。しかし、ロールス・ロイスはもともと顧客との話し合いによって最終仕様を決めていく、ビスポークという名のオートクチュール体制が採られている。ただし昨今は、部品の供給問題から環境対応、衝突安全性能など昔よりもはるかに厳しい縛りがあるため、昔のように自由にワンオフをつくれる領域は限られてきた。
だからこそWALDは、まるでロールス・ロイスの意志を受けるかのように己のアイデンティティを投入し、このような姿形を具現させたのだろうか。と、そんなことを思わせるほど、ロールス・ロイスの100年以上にもおよぶ伝統と、気鋭のジャパンメイドビルダーの感性と技術は見事にフィットしていた。そしてその合作は、世界中の目を釘付けにするほどのオーラを放っていたのである。
ハーフスポイラーだけでイナズマグリルに匹敵?ヴァルドから出た210系クラウンロイヤル用エアロパーツ
WALDのエアロは高級クロカンであるGクラスの個性をさらに高める。
漆黒のボディに、絶妙な差し色を
グリルのほかにピラーまわりやドアノブなどを赤色とすることで絶妙なアクセントに。ロールス・ロイスにこんな斬新なアプローチ、今までなかった。奇をてらうだけでなく、高い完成度で飽きのこないコーディネイトだ。
コーディネイトは自由自在
これらのボディパーツは単体でも供給されるので自分なりのコーディネイトを楽しめる。この個体に装着されるホイールはILLIMAで前後共に22インチだ。
ブラックバイソン流儀を貫いたエアロパーツを投入
フロントバンパースポイラー、サイドステップ、リアスカート、そしてトランクスポイラーが装着されるエクステリア。前後の表情は他のブラックバイソン系に通じるものながら、レイスのフォルムと調和していて個性を際立たせている。
Custom Spec.
SPORTS LINE BLACK BISON EDITION
フロントバンパスポイラー(Carbon/FRP)
サイドステップ(Carbon/FRP)
リアスカート(Carbon/FRP)
トランクスポイラー(CarbonもしくはFRP)
ILLIMA 1PC CASTED 22inch
D.T.Mスポーツ製マフラーカッター(オールステンレス)
Source
Jonari Corp.
http://jonari.com
Special Thanks
Rolls-Royce – Beverly Hills
www.rolls-roycemotorcars-beverlyhills.com
お問い合わせ
WALD INTERNATIONAL
Tel:072-673-3000
www.wald.co.jp http://waldusa.com
Text|SEMA RULES
Photos|KVK