どんな自動車にも遊び心というものは必要だ。
軽トラックから本格スポーツカーまで、どんなタイプであっても運転する歓びを得るためには必要な要素だ。
そんな遊び心を全面的にアピールしているのがここ、キースジャパンプラス TYPE-Rというカーショップだ。
スポーツカー? スポーツユースに作り替えたファミリーカーで昂ぶる
キースジャパンプラス TYPE-Rに並んでいる自動車を見ると、たしかにスポーツカーばかりに目が行く。
さすがはスポーツカー専門店と銘打っているだけのことはある。
だが、その中ポツンとエアロやホイールで武装しているだけのファミリーカーがある。
GTウイングこそ付いてはいるが、これをスポーツカーと呼んで良いのか?
そう感じたのは間違いだったと気付かされたのはドアを開いたその時だった。
今回気になったのはトヨタ iQのGazoo Racingスポーツコンバージョンカーだ。
スポーツルックではない、たしかなスポーツユースがここにあった。
100台限定車 GRMN スーパーチャージャーコンバージョンの実力
ベースとなるのはiQでもハイクラスエンジンとなる[1NR-FE]だ。
1,300cc 4気筒エンジンが990kgの軽量車両を力強く突き進ませることで人気も高いのだが、更に過給パワーユニットを投入した100台限定製産の[Gazoo Racing GRMN スーパーチャージャー]があった。
同じベース車両で、無過給のエンジンとこの限定車両の違いを見てみる。
・無過給1NR-FE
最大出力 94PS/6,000rpm
最大トルク 118Nm/4,400rpm
・GRMN スーパーチャージャー付き
最大出力 122PS/5,200rpm
最大トルク 174Nm/4,800rpm
馬力差で28馬力もある。
低回転から威力を発揮することができるスーパーチャージャーのお陰で、800回転も抑えた状態で最大出力が発揮できるのはエンジンに優しいといえるだろう。
そして、回転域が上がるに連れてトルクが細くなってしまう悩みを400回転ほど緩和している。
力強い伸びを期待させてくれるデータだ。
キースジャパンプラス TYPE-Rで見つけたIQ GRMN スーパーチャージャー
かなり本気で作り込まれたトヨタ iQを探ってみた。
外装は当然のようにフルエアロを組み、GTウイングとオーバーフェンダーが存在感をアピールしている。
ヘッドライトにはイカリング加工でドレスアップ。
細身の社外ミラーがシャープな印象へとイメージチェンジ。
足元もWORK EMOTION 17AWで重厚感のある深リム仕様だ。
「本当にこれがiQなのか?」と感じるほどに完全武装されている。
タイヤハウスを覗き込むと、KYBショックアブソーバーが光っている。
ダウンスプリングで車高は低めに固定されていた。
スリットローターも安心感がある。
ひと通り外装のチェックも終わり車内を見ようとドアに手をかけたが、なんとガルウイング化されている。
驚きの後には更なる驚きが待っているものだが、その予想に反しない作り込みが施されていた。
MOMOステアリングはスポーツユースの定番。
大画面ルームミラーモニターでバックカメラの確認がとても良好。
運転席にはスパルコ フルバケットシートで確実なボディホールド。
助手席にはTRDスポーツシートでリクライニング機能付き。
リアのピラーにも補強バーを入れロール対策は万全だ。
オートゲージタコメーターはタイミングフラッシャー付きのやる気重視。
エンジンルームはタナベ製タワーバーがバタつきを抑えている。
1,300ccエンジンはGRMN スーパーチャージャーと零1000インテークチャンバーが過給武装完了。
2本出しマフラーの威力を遺憾なく発揮することができるだけの吸気が約束されている。
運転する楽しみを十二分に感じることができる作り込みだ。
問い合わせ
キースジャパンプラス TYPE-R
住所:埼玉県春日部市下柳677-1
TEL:048-878-8331
mail:diblekasukabe@yahoo.co.jp
http://www.dible.jp
TEXT : NONO