小さくて速いことと日本人が米好きなことをかけて、かつては「ライスロケット」などと呼ばれていたニッポンのチューニングカー。あれから約20年、今では確固たる地位を確立し、その存在感は世界が認めるところだ。ここからはアメリカを相手に勝負を仕掛けた日本のメーカー&日本車をご紹介していこう。
ARTISAN SPIRITS
Sports Line BLACK LABEL LEXUS RC F
Step Into A World
ジャパン・プライドの挑戦状
老舗FRP成型工場を母体とする、その高い技術力を武器に、レクサスを中心に、ボディパーツを幅広く展開してきた。新作として公開されたのはレクサスRC Fである。それにはツボを抑えた妙技が満載されていた。
老舗FRP工場を母体として、その技術力を武器に世界へ羽ばたくのがアーティシャン・スピリッツだ。その名前の意が“職人気質”を示すように、このブランドは日本の設計・生産技術をあらためて世界へ知らしめている。
この数年、彼らが率先して取り上げてきたのは、同じジャパンメイドのプレミアムブランドであるレクサスだ。今ではほぼオールラインナップ体制を敷くほどに成長し、そのどれもがメーカー純正と言わんばかりの品質とフィッティングのよさを持つ。なによりレクサス流のデザインアプローチに見事溶け込む。
そんな彼らの新作にして話題沸騰なのがレクサスRC Fのプログラムである。今まではフルバンパータイプのスポイラーなど大物を製品化させてきた彼らだが、今回のレクサスRC Fはひとまずリップタイプの前後およびサイドのスポイラー(ディフューザー)に、トランクスポイラー、リアルーフスポイラーなどがお目見えした。いわゆる純正ボディにポン付けできるタイプのものとなる。それでも効果は絶大で、大型スピンドルグリルを持つレクサスRC Fの表情を活かしつつ、ボディ全体をよりエネルギッシュに仕立て、もちろんエアロダイナミクス性能を高めることも成功させている。
その造形に加えて、彼らの得意技のひとつであるフェンダーダクトなども揃う。排気系はリアディフューザーとマッチしたZ’sスポーツデュアルマフラー。足もとを支えるホイールはCORART A5という銘柄で、フロント20インチ、リア21インチが組み合わされる。
また、リアフェンダーアーチモールを使って、リアを片側13mmほどワイドに仕立てている。そういえばオーバーフェンダーアプローチもまた彼らの得意技のひとつである。レクサスRC Fのスポーツカーとしてのバランスを尊重して13mm程度に抑える部分など、さすがにツボを心得ているようだ。
今後、世界的にますます盛り上がりを見せるであろうレクサスRC Fカスタマイズの世界において、これは定番となる可能性を秘めた存在である。
多種多様なアプローチ
ボディパーツは単体のほか3~7Pキットという形でパッケージでも入手できる。どうコーディネイトするかはユーザーの腕次第だ。
FRPのほか、カーボンもラインナップ
リアルーフスポイラーやトランクスポイラーを始めボディパーツの多くはFRPのほかカーボン製品も用意される。カーボン地を露出させたスポーティな雰囲気もまたレクサスRC Fにはよく似合う。
快音を奏でるエキゾースト
Z’sスポーツデュアルと呼ばれるマフラーが装着される。これは純正バンパーにも対応するので単体で選んでもいい。加速騒音認証を取得済みだ。
Custom Spec.Sports line BLACK LABEL
フロントリップスポイラー
サイドスポイラー
リアディフューザー
カーボントランクスポイラー
カーボンリアルーフスポイラー
カーボンフロントフェンダーダクトパネル
カーボンリアフェンダーアーチモール
Z’s SPORTS DUAL チタン左右出しマフラー
CORART A5 20inch
お問い合わせ:ARTISAN SPIRITS【アーティシャンスピリッツ】
Tel:048-422-4841
www.artisanspirits.co.jp
Text|中三川大地
Photo|藤井元輔