取材協力 グリッド
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無駄をとことん排除した引き算の美学
岐阜県にある「GLIDE」は早くからGクラスカスタムを手掛け、これまで多くのGクラスカスタムを世に送り出してきた。そんな「GLIDE」のこだわりは、シンプルでありながら個性を打ち出すことにある。
効果的なポイントに絞ってシンプルにまとめる
Upgrade style for G CLASS G400d
Gクラスのカスタムは先代モデルから手掛けてきた岐阜のグリッド。「さり気ない個性」をコンセプトに、これまで数多くのGクラスカスタムを製作している。そんなグリッドのこだわりのひとつといえるのが、白と黒、黒と黒といった色のコントラストを重視して、絶妙なバランスで仕立てていることだ。
無駄なものには手を出さず、効果的なポイントに絞ってシンプルにまとめる。これは簡単なようでとてもセンスが求められるアプローチといえるが、グリッドではこれまでの豊富な経験、知識によって、徹底的に無駄を排除したシンプルなGクラスを完成させた。
派手なカスタムは確かに目を引くが、ラグジュアリーSUVである現代のGクラスとして、どこにでも乗っていける気品の高さと、見る人が見れば分かる玄人好みなカスタムを実施。
例えば、サイドモールとエンブレムは同じブラックでも、グロスブラックとキャンディブラックで塗り分けをして個性を打ち出す。ヘッドライトやウインカーランプはインナーブラックとし、テールランプもスモークタイプに。グリルやバンパーガードカバーにも統一感を持たせ、足回りにはグリッドオリジナルの22インチ鍛造アルミホイール、ブレーキキャリパーも赤にペイントし、エレガントなGクラスを完成させている。
フロントリップもリリース。詳細は下で解説するが、フロントマスクをアグレッシブな印象へと変貌させ、かつグリッドらしい統一感も感じられる。
ここで紹介するホワイトとブラックのGクラスは同じ内容のカスタムが施されているが、色使いの違いで印象が変わるのが写真からも分かるはず。好みの色をチョイスして仕上げるグリッドのコンプリートスタイル。シンプルさを追求した好例だといえるだろう。
こだわりのデザインとフィッティングを持つリップ
グリッドからフロントリップスポイラーがリリースされている。Gクラスのフロントマスクを引き締めるリップスポイラーはカスタムの重要ポイント。アグレッシブなデザインを採用し、ビス留めでの装着で安心感を高めるなど、グリッドのこだわりが詰まった製品だ。
ここでは紹介する2台のデモカー、ホワイトとブラックには同じ内容のカスタムが施されているが、ブラックの調色を変えることで絶妙な違いを生み出し、上品ながらスパイスの利いたエクステリアへと格上げされている。
純正アンダーカバーまでしっかりとフィッティング。ビス留めも多用し、バンパー部を深くカバーする作りで裏側までこだわりが詰まった逸品である。
ヘッドライトインナー、ウインカーランプ、グリルなどブラックカラーを使いこなして構成される。ホワイトとブラックのコントラストはシンプルながら他とは一線を画す仕上がり。
サイドモールやドアボタンまでブラックに統一されたエクステリア。全体的に上品な印象を与えつつも、グリッドらしい細部にこだわった仕上げが見て取れる。
グリッドのオリジナルとなる、鍛造の22インチアルミホイールでボトムスをワイルドな印象に。もちろんJWL規格も取得している。
グリッドのオリジナルラゲッジボード。メイドインジャパンの高品質に加え、完成品の為、工具不要・取付2分。Gクラスオーナーには必需品のアイテムだ。
ホワイトのデモカーと同じカスタム内容でも、ブラックの調色を絶妙に変えることで個性を打ち出している。
G63 AMG
人気のマットカラーをベースに、各所にオプシディアンブラックカラーを取り入れることで、新たな個性を打ち出しているデモカー。エンブレム類はキャンディブラックで艶っぽく仕上げているのもポイント。
GクラスのトップグレードであるG63には電動サイドステップ、マフラーのブラックアウト化などを施してある。
Gクラス専門店? と思ってしまうほど数多くのGクラスを手掛けるグリッド。オリジナルパーツの開発にも積極的で、今回はグリッドがこだわり抜いたフロントリップスポイラーをリリースしている。Gクラスユーザーなら要注目のアイテムである。
文:早川国則
写真:古閑章郎