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いまこそ「ラッピング塗装」の理由。

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いまこそ「ラッピング塗装」の理由。

本国アメリカとの強力なネットワークを活かし、魅力あふれるモデルをダイレクト・インポート。もちろん高い技術力と確実なセンスで仕上げるカスタムにも定評のある横浜の老舗ショップSPACEの植木さんに「2016年の傾向と対策」を聞いてみた。

世界最大級のアフターマケット・カーパーツの祭典として、膨大な集客数を誇るSEMAショー。その出展傾向をみれば、翌年のカスタムトレンドが予想できるとさえ言われている。そんな影響力の大きなSEMAショーに15年以上も通っている達人、アメ車専門店『スペース』の植木さんにアメリカンカスタムの傾向をレポートしていただいた。

「ショーの規模は年々大きくなっていて、2015年は4日間のスケジュールを組んで会場を視察したのですが、じっくりと見ていたら回りきれないほどでしたね。会場の印象としては、ピックアップ系のカスタムが目につきました。特にV8エンジンを積んだフルサイズが主流のようで、シボレー、フォード、ダッジに加えトヨタ・タンドラ、ニッサン・タイタンも頑張っていましたね。タンドラは新型モデルにスイッチされたこともあって、多くのカスタムブランドが展示していたのも印象的でした。タイタンに関してはデリバリーが始まっていないので未知数ですが、各ブランドが大きく期待しているように感じましたね。個人的にもディーゼルエンジンを搭載したV8モデルが、アメリカ市場でどこまで喰い込めるのかが気になります」

会場を観察し、トレンドになりそうな傾向は見つかったのだろうか?

「マッスル系の出展は少なかったものの、新型カマロなどはローダウンやボディカスタムよりも、走りを意識した吸排気、足回り、コンピュータ系のカスタムが目に付きました。以前までのスタイル重視ではなく、走りに力を入れたカスタムスタイルに移行しているようですね。そして、気になったのがピックアップを中心に流行している『ラッピング塗装』。これは、プリントを施したカッティングシートを貼るのではなく、普通の塗装と同様に特別な塗料を吹き付けるラッピング方法で、気に入らなければすぐに剥がすこともできるのが大きな魅力です。塗料を調色してペイントするので、カッティングシートでは再現できなかったカラーバリエーションも無限ですし、マット塗装もできるので、日本でも話題になることは間違いありません。ちなみに弊社では国内テストを終え、施工された車両をすでにお客様に納車させていた だいています。2106年はさらに積極的に取り入れていきますよ!」

数多くのカスタムパーツの輸入を手掛ける植木さんから見て、魅力的なパーツはありましたか?

「2015年のSEMAショーで感じたことは、オーバーデコレーションが鎮静化したことですね。大径ホイールは20インチがメインで、大きさよりもデザインやカラーのバリエーションに力を入れているようです。また、2013年のように爆発的に増えたLEDランプ系ブランドも、落ち着いた印象を受けましたし、サスペンションも2〜3インチ程度のリフトアップができるアイテムがメインになっていました。目新しさはありませんでしたが、アジア系のブランドが台頭し始めたことに対抗する意味もあってか、アメリカ製のカスタムパーツの精度が著しく向上していたのが印象的でしたね」

SEMAの達人である植木さんは、2016年のトレンドとして、走りに徹したマッスル系と、新型のフルサイズピックアアップが主流になりそうだと教えてくれた。また、新たなペイントスタイルとして日本に上陸する「ラッピング塗装」にも注目したい。

相変わらずヒートアップしていたSUV&トラック。しかし2016年は再びV8マッスルにも注目したい!

広大なグランドスペースとUSフレーバー満タンの2階

ショールームの2Fに設けられたウェイティングルームには、直輸入されたパーツやホイール、カタログなどが並べられ、アメリカンな雰囲気が楽しめる。壁には貴重なナンバープレートやロードサインが飾られ、マニアをも唸らせる演出が心憎い。キッズスペースも完備。


SPACE Yokohama
神奈川県横浜市都筑区佐江戸町146-1
Tel:045-929-6088
営業日 月〜金/ 10:00 〜19:00
土日祝/ 11:00 〜19:00
定休日 火曜日

横浜・都筑区に構える「SPACE」。車両販売、整備、修理、パーツの輸入など、トータルに頼れる専門店として日本全国のアメ車ファンから支持されている。広大な展示スペースにはマッスル系と共にタンドラなどの逆輸入モデルもラインナップ。


問い合わせ:SPACE Yokohama
Tel:045-929-6088
www.space-jp.jp


Text|並木正孝
Photos|有馬孝則


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