2000年代に入り、突如として大きなムーブメントを巻き起こしたラグジュアリー・カスタムは、その後すそ野を広げ、さらに新しい価値観を交えながら確実な発展を遂げてきた。けっしてひとときの流行に風化することなく、今ではSEMAショーを代表するカスタムカルチャーのひとつとして、確固たる地位を築いている。
クールとゴージャスな狭間で
フルモデルチェンジを果たした2015年モデルのエスカレードはおそらくアメリカンカーでもっともゴージャスなクルマだ。その最上級、プラチナムグレードをいきなりカスタムしたのがアズールモータリングがSEMAに持ち込んだコチラ。オリジナルのボディキットと鍛造リムのゴージャスっぷりに注目!
AZZURRE MOTORING
CADILLAC ESCALADE
さらなる贅の極みに向け、フルモデルチェンジを果たした2015年モデルのキャデラック・エスカレード。たとえば、危険を察知するとバイブレーションで乗員に危険信号を発するシート。両手で荷物を抱えていても開閉できるテールゲートは天井の低いガレージに対応できるよう開度をメモリー可能。インテリアでも、ワイヤレス式のスマートフォン充電機能……。
そんな、徹底した上級志向のゴージャスな装備と最新のエレクトロニクスを満載する最高級SUVをいきなりカスタムしてみせたのが日本のショップなのだから、ここは素直に驚く以外ないだろう。
アズールモータリングがSEMAショーに持ち込んだのは、自社オリジナルのボディキットZERO DESIGN、同じく自社で展開するカスタムホイールSKY Forgedで武装したエスカレード。それも最上級のプラチナム・グレードモデルだ。
最上級・最高峰を目指してスタートしたZERO DESIGNのボディキットは、まず前後のパンパ―からスタート。多くのラインが縦横に交錯する特徴的なマスクを、さらにダクト形状の起伏や五連のLEDフォグなどで重厚にデコレートさせている。
そこにオーバーフェンダーやサイドステップといったラインナップを追加し、進化させた。日本からの発信であることに意義を込め、ゼロファイター=零戦にあやかったネーミングも、ハイクオリティなジャパンメイドに説得力を増している。
自社ブランドとして展開する26インチのSKY Forgedリムはローズゴールドというカラーをチョイス。ホワイトのRotoraブレーキを覗かせる演出もニクいかぎりだ。
本国アメリカでさえ、さすがにカスタムの手が入ったエスカレードは非常に少なかったという今回のSEMA。この一台が存分にアピールできたことは、まさに快挙といって間違いないハズなのだ。
ZERO DESIGNがカスタムのカタチを具現化する地として選んだのはロサンゼルス。本場でなければ感じられない刺激、こだわり、人々との繋がりを作品に反映させるためには、現地での製作がマストなのだ。ZERO DESIGNにはリアルなアメリカが宿っている。
ゴージャス感を醸し出す造形美
ボトム部に5連のLEDフォグライトを追加するなど巧みに作り込まれたフロントバンパーを筆頭に、各エアロは作りの良さもクオリティも申し分ない。
ローダウンコイルをさり気なく投入済み
エスカレードに26インチは現代の感覚では大径とはいいにくいが、それをぬぐい去るアーチとタイヤのクリアランスをロワードで表現。
リム&ブレーキともに出色の出来
オーバーフェンダーを得てボリュームを増したアーチに収まるのは26インチのSKY Forged。エアクラフトクオリティの鍛造素材を日本の技術で工作するハイクオリティな作りが売り。その奥で華を添えるキャリパーはRotora製となる。
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Custom Spec.
ZERO DESIGN 前後バンパーVr1
ZERO DESIGN オーバーフェンダー
ZERO DESIGN サイドステップ
ZERO DESIGN リアウイング
STRUT カスタムグリルインサート
オーバルチップ・カスタムエグゾースト
Rotora フロント:8pot, リア:4pot キャリパー
ノースパインツリー ロワリングキット
SKY Forged 26インチ鍛造ホイールS206
FORGIATO VOCE 305/30-26
問い合わせ:AZZURRE MOTORING
Tel:0562-95-0678
azzurre-motoring.com
Text & Photos|SEMA RULES
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