引き算の美学が生む誇り高きデザイン【CLIMATE】
本当に必要な物以外は徹底的に削ぎ落とす──。そんな引き算の美学によってデザインされたクライメイトのエクステリアパーツは、ヴェルファイア本来の押し出し感の強さを殺すことなく、さらなる気品をまとわせることに成功した逸品だ。ヴェルファイアのためにデザインされたホイールと合わせ、その美学を探ってみた。
新たなる品格。
モノを手に入れることは簡単だ。物欲という本能に従えばいいのだから。だが、削ぎ落とすことは難しい。本当に必要なものが何かを見極める審美眼と、本能に打ち勝つ理性を必要とするからだ。
富山県を本拠地とするスペシャルショップ『クライメイト』 のカスタムは、 そんな 「引き算の美学」を見事に体現してみせたもの。過剰な加飾を削ぎ落としてシンプルにデザインされた３つのエクステリアパーツは、素のボディラインとの美しい調和を誇りながら、ヴェルファイア本来の力強さを損なうことなく、さらなる気品と風格をもたらすことに成功している。
こうしたシンプルな造形は、実は想像以上にデザインするのが難しい。シンプル過ぎても沈んでしまうし、やり過ぎると、パーツ自身が存在を主張し過ぎて全体のバランスを崩してしまう。もともとデザインの完成度が高いヴェルファイアでは、僅かなラインの違いが素性の良さを殺してしまうことにもなりかねない。実際、クライメイトでは、その絶妙なバランスを探るために、実に4ヵ月もの開発期間をかけている。デザインスケッチから起こしたクレイモデルをミリ単位で修正、地道な試行錯誤を幾度も重ね、徹底的なこだわりのもとでデザインを完成させているのだ。
エクステリアパーツと対を成してヴェルファイアの存在感を高めているのが、クライメイトとデザイナー鈴木一泰氏とのタッグによって生まれた『SUWエクスカリバー』アルミホイールだ。
鈴木氏は世界のストリートカルチャーやスポーツファッションに精通したデザイナーとして知られており、自身がＬＡで立ち上げた「SUW」ブランドを通してウェアデザインなどを手掛けてきた人物だ。クルマの専業デザイナーとは違う、既成概念に縛られることのない鈴木氏の手によるホイールは、その斬新な発想力によって、流行のど真ん中ではなく、一歩先を行く価値観を感じさせてくれるものに仕上がっている。ホイールカラーは４種をラインナップ撮影車両は、デモンストレーションのために左右で違うカラーを履いていたが、どちらもありそうでない個性的なカラーだ。クルマに詳しい人にはカラーで、詳しくない人にはデザインで個性を主張できるというのも、このホイールならではの魅力と言えよう。
これらホイールやエクステリアパーツは、決してこれみよがしに存在を主張する派手なデザインではない。だが、都会的でスポーティな唯一無二の品格は、引き算の美学を知る大人たちを、抗いようもなく魅了するに違いない。
LED付フロントスポイラー、サイドステップ、リアスポイラーは、ムダを徹底的に削ぎ落とす“引き算の美学”によってデザイン。シンプルでありながら、しっかりと抑揚のついたラインが印象的。やり過ぎることなく、ワンポイントで全体を引き締めるデザインは、あえてこのくらいで抑えたいという“大人”のオーナーに間違いなく刺さるはず。フォーマルな場所にも似合う気品に満ちたドレスアップだ。
クライメイトでは、素材からこだわった大径ローターとレーシングキャリパーを組み合わせたブレーキシステムもラインナップ（フロント用）。重量級のアルヴェルにさらなる安心感をもたらしてくれる制動力を発揮する。
左サイドのホイールカラーは「ブラッククリア」。クリア仕上げの採用で、最近の定番であるブラックポリッシュを上回る高級感を実現。右サイドの「ホワイトポリッシュ」も、あえて艶を抜くというありそうでない個性的なカラー。
エクステリアパーツ
フロントスポイラー（LED付）
サイドステップ
リアスポイラー
フルセット
ホイール
SUW Excalibur
Brake Caliper
ブレーキキャリパー（フロント）
［問い合わせ］：CLIMATE
TEL：076-471-6071
https://climate-japan.com/
