レクサスLXは、迫力満点ボディと、最高出力377馬力、最大トルク54.5kgmを発生する5.7リッターV8エンジン、そして、プレミアムブランドとして相応しい高級感。
まさに日本が世界に誇るSUVの最高峰と言っても良いレクサスLXを、さらにアグレッシブに、そしてスポーティに彩る最新エアロ「SPORTS LINE BLACK LABEL」をご紹介しよう。
3D感をプラスするレイヤードデザイン
SUVの王者に相応しい堂々としたフロントマスクを持ったレクサスLXだが、やはりそこはレクサスらしく、エレガントで落ち着いたデザインで、いま一つ物足りなさを感じているユーザーも少なくないのではないだろうか。
ブラックレーベルのフロントバンパースポイラーは、リップを重ねたようなレイヤードデザインとし、グリル下にもダクト風のスリットを設けることで、純正には無い立体感生み出している。
フロントバンパーの左右には、逆さにしたL字を模った純正LEDランプがあるが、そのLEDランプの下に新たにLEDを追加し、どうしてもヘッドライトに行きがちな視線をボトム側に引き寄せることによって視覚的な安定感もプラス。
また、レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルの下側にしっかりとした厚みを持たせることで、大きなスピンドルグリルとのバランスを取り、押し出し感だけではない端正な顔つきになっている。
印象的なリヤビューを演出
一転してリヤに目を移すと、こちらも比較的大人し目の印象から、スポーティでエッジの効いた迫力ある印象になっている。
純正のままでは、ストンと切り詰められたようなリヤバンパーだが、ほんの少し後方へ延長することで立体感を生み出し、センターに埋め込まれたLEDランプやディフェーザー形状を採用したことで、アグレッシブな躍動感を与えている。
純正バンパーの上から被せるタイプのハーフアンダースポイラーでありながら、バンパー交換をしたかのような迫力を誇示し、抜き去った車に見せつけるには十分すぎるインパクトだろう。
さらに、デュアル 4本出しのZ’s SPORTS LINEマフラー(120×80φオーバル)や、リヤガラス下側に装着するカーボン製ゲートスポイラー(FRP製も設定あり)などの存在も、見た目をグッと引き締め、レーシーなイメージを持たせることに貢献している。
純正以上の貫禄とアグレッシブさをプラス
そのままでも十分迫力のあるボディに、さらに貫禄とアグレッシブさをプラスしているのが、オーバーフェンダーの存在。
このマッシブなオーバーフェンダーは片側45mm拡大させるだけでなくフェンダーアーチを20mm下げる効果があり、車高を無理に下げてSUVとしての走破性や、優雅な乗り心地を犠牲にする事無く腰高感を軽減。
純正フェンダーに被せるだけという親切設計なのだが、純正フォグ回りを立体的に加飾するバンパーガーニッシュと一体化するなど、レクサスLXだけの特別なアレンジが施されている。
純正のフロントフォグ回りは、よく言えばすっきりとしたエレガントな印象とも言えるが、存在感のあるスピンドルグリルが強調されすぎてしまう。
オーバーフェンダーと一体化したガーニッシュによって、強めなエッジが付き、スピンドルグリルの存在感にも負けない押し出し感を手に入れている。
このフェンダーキットは、前後とも後方にダクト状のスリットが入り、ここでもアグレッシブさを強調するボディーチューンが追加され、大きなボディで空気を切り裂きながら疾走する姿が想像できる。
眠っていた真の姿を呼び起こすエアロキット
SUVとは、スポーツユーティリティヴィークル(Sports Utility Vehicle)の略であり、キャンプや雪山などでアクティブに使用される車のことを指す。
しかし、レクサスLXはブランドの持つイメージや、実際に高級感のある作り込みがされている影響で、あまりアクティブなイメージが沸き辛いとも言えるのではないだろうか。
今回アーティシャンスピリッツのブラックレーベルを取り上げるにあたり、あまり違和感がなかったのだが、それは、決して消極的な意味ではなく、LXが持つ本来のアグレッシブさと、スポーティさがそのまま強調され増幅されているということに他ならない。
レクサスLXに眠っている野性味や躍動感を引き出すボディワークは、人とは違った個性を出したいLXオーナーは、是非チェックしておいていただきたいエアロキットである。
お問い合わせ
ARTISAN SPIRITS
Tel:048-422-4841
www.artisanspirits.co.jp
TEXT:Shingo.M