REALオリジナルステアリングメンテナンスキット
上質なステアリングをリリースし続けるREAL。同社が新しくラインナップに追加したのはステアリング専用のメンテナンスキットだ。専門メーカーが生み出したメンテナンスキット、その真価をレポートする。
ハイエースの乗り心地は、レアルの高品質ステアリングで変える!
ありそうでなかったステアリング用レザーメンテ
良いものだから長く使ってほしい「3年ぐらい前からステアリングに合ったメンテナンス用品を探していたんです」と、REALステアリングを統括する荒井氏は、今回のメンテナンスキット開発のきっかけを教えてくれた。ユーザーからの問い合わせもあり、既製品で良いものがあればそれを勧めよう。そう思って探していたが、一向に見つかりそうもなかったのだと言う。
靴、カバンといったレザー製品のメンテ用品は市場に溢れているが、これらは基本的に脂分を塗り込むもの。しかしステアリングは、使うほど手の脂で汚れていくものであり本質的に異なる。「これはもう作るしかない、とパートナー企業と試作を繰り返し10ヵ月ほどかけてようやく納得のいくものができました」と荒井氏。
同氏が特にこだわったのはレザーを痛めることなく脂を汚れとともに取り除くこと。自社製品だけではなく、純正ステアリングでも試して性能を確認。着色されたレザーが色落ちしないよう絶妙な加減を模索した。
工夫はまだある。通常レザーのコーティングは油性のものが一般的だが、REALは素手で触るステアリングのために、肌への刺激が少なくなるよう、水性のコーティング剤を選択した。硬化剤との組み合わせで持続性をキープしており、適度に水拭きやウェットティッシュなどで拭けば美しい状態を約2年維持できる見込みとなっている。
ステアリング専門メーカーREALが作り上げた専用のメンテナンスキット。新品当時の美しさを失い疲れたレザーステアリングの、救世主になってくれるはずだ。
ステアリングメンテナンスキットの正しい使い方
REALステアリングメンテナンスキットの手順はシンプルなもの。クリーニングを始める前に付属のウエスで付着物を払い落としてから作業を始めよう。
【①レザー専用クリーナーを専用スポンジに】メンテナンスキットに付属する四角い専用スポンジにクリーナー液を十分に浸透させる。
【②スポンジでレザー部分にクリーナーを塗布】レザーに対してスポンジで乗せるようにクリーナー液を塗る。20秒ほど置いて染み込ませてから、再度クリーナーを染み込ませたスポンジでレザーを軽くこするように磨く。こすりすぎるとレザーを傷めてしまうため注意。
【③表面のクリーナーを拭き取ってから水拭き】ウエスでクリーナーをていねいに拭き取り、最後に軽く絞ったタオルで水拭きする。拭き取り残しがないように注意。汚れがひどければここまでの手順を繰り返して綺麗にする。なお、一度に全部やるのではなく、上下左右で4回に分けて作業するのがお勧め。
【④硬化剤とコーティング剤を混合させる】Aの硬化剤をBのコーティング剤に混ぜ、十分に混ぜて混合させる。しっかり混ぜて撹拌させる必要がある。なお、一度撹拌すると20時間ぐらいでゲル化してしまうためその前に作業を終えなければならない。
【⑤混合液をコーティング塗布用クロスに】指を入れて塗り込めるコーティング塗布用クロスが付属している。これにABの混合液を染み込ませる。
【⑥混合液をレザーへ均等に塗布する】レザー部分へ丁寧に塗布していく。偏ったりムラが出たりしないよう特に丁寧さを重視したいポイント。
【⑦過剰な部分とレザー以外の部分を拭き取り・養生】コーティング剤の塗布が偏ってしまった部分や、レザー以外の場所に塗ってしまった場合はクロスで拭き取る。コーティングが完全に硬化し、防汚性能を発揮するまで6-7時間程度を要するため、触らずに置いて養生する。
【⑧施工前後の違いは一目瞭然】マスキングテープを貼って、施工前と施工後を分かりやすいようにしたもの。指先の上側がステアリングメンテナンスキットで綺麗にした部分。指先の下側がそれなりに使い込んでテカった部分。上側では光沢が消えて新品に近い状態に戻っているのが分かるはずだ。
REALオリジナルステアリングメンテナンスキット
見違えるほど綺麗に戻せる
キット内容
Bコーティング剤・クリーナー専用・スポンジ・コーティング塗布用・クロス(袋状)・ウエス×2・レザー専用クリーナー・A硬化剤
お問い合わせ:REAL
Tel.052-625-9994
www.real-s.biz
Report & Photo|加藤山往 Takayoshi Kato
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