小さくて速いことと日本人が米好きなことをかけて、かつては「ライスロケット」などと呼ばれていたニッポンのチューニングカー。あれから約20年、今では確固たる地位を確立し、その存在感は世界が認めるところだ。ここからはアメリカを相手に勝負を仕掛けた日本のメーカー&日本車をご紹介していこう。
高性能を遊ぶジャパンプライド
JDM(ジャパニーズ・ドメスティック・マーケット)を極めるとき日本車に日本のパーツをマッチさせるのがアメリカでのステイタス。例えばインフィニティG37×LBワークスのボディキット。例えばニッサン370Z×エイムゲインのボディキット。そして例えば、日本のパフォーマンスカー×ワークホイール。いつの時代も『ジャパンクオリティ』は『Cool』と同義語。
WORK
INFINITI G37 COUPE
世界中からサプライヤーが集結するSEMAショーとあって、ホイールメーカーだけをみても日米欧のこの道では知られるメーカーたちがズラリと勢ぞろいしている。そんな中にあって、デザインとクオリティの高さで、アメリカのチューナーやエンスージアストからの熱い支持を受けていたのが日本のワークホイールだ。とりわけ最新トレンドのディープコンケイブデザインのリムは注目を集めること必至のアイテム。
ワークは2015年リリースした最新の7タイプの中から、海外先行発売する「ワークエモーションT7R(ティーセブンアール)2P」を、インフィニティG37クーペ(CV36スカイラインクーペ)と370Z(Z34フェアレディ)に装着し、会場で披露した。引き締まった7スポークにコンケイブなディープリムデザインを全面にうち出し、最新モデルの魅力を最大限に引き出すカスタマイズが施された2台はとにかくカッコいい!
どちらのクルマにも、アメリカで大人気のビス止めワークスタイプのエアロキットが組み込まれ、ローダウン&オーバーフェンダーに、ヨコハマタイヤを履くワーク・エモーションT7R2Pはパーフェクトフィット。絶妙なバランスだ。
G37のブルーメタリックのラッピングを纏ったプレミアム感覚のボディに負けないグリミットシルバーの20インチを、そしてソリッドブルーカラーのレーシーな370Zにはバフアルマイトでディープリムを強調し、スポーク部分はアッシュドチタンフィニッシュのものを組み合わせている。同じシリーズのホイールでありながら、それぞれに異なる表情と魅力が演出されたわけだ。これもクルマに合わせ、サイズ、フィニッシュをカスタムオーダーできる2ピースホイールが可能にした多彩なバリエーションならでは、ということなのだ。
INFINITI G37 COUPE
マットメタリックにクロームの絶妙コンビネーション
迫力あるリバティウォークのエアロキットを組み込み、SEKANSKIN社によるブルーマットメタリックのラッピングされたインフィニティG37クーペの足元にディープコンケイブな「ワーク・エモーションT7R 2P」が光る!
NISSAN 370Z
ライトブルーのレーシーなボディにあわせてTOYOタイヤを履くワーク・エモーションT7R 2Pはバフアルマイトのリムとスポーク部分をアッシュドチタンフィニッシュのコンビネーション。
お問い合わせ|WORK西日本コールセンター
Tel:06-6746-2859
www.work-wheels.co.jp
Text|Kenny Nakajima
Photo|SEMA RULES