取材協力 プロスタッフ
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渾身のカーボン造形でAMG63ルックに!
旧型を現行型G63ルックに仕立てるW463→W463Aフォームチェンジキットで注目を集めるJCWブランドから、現行型Gクラス用にもAMG63ルックがリリースされた。ドライカーボンを贅沢に採用する巧みな技術、そしてフォルム造型美に迫る!
ドライカーボンのアクセントでワンランク上の装い
Upgrade style for G CLASS
G350d
ポータルアクスルを駆使した怒涛のハイリフトスタイルに、ジムニーをベースに細部まで精巧にGクラスルックへと仕立てるボディキットの開発など、リフトアップを主軸とした四輪駆動車全般の足回りカスタムを筆頭に、さらに一歩、二歩と踏み込んだトータルスタイリングの提案までを得意とする大阪の老舗、プロスタッフ。様々な車種で培ってきた技術や経験値は、2021年で30周年を迎えたプロスタッフの実績が物語っており、一点一点吟味を重ねて製品化するZEALやJCWなどの自社オリジナルブランドのパーツたちは、どれも独創的な個性に満ち溢れており、本物志向を追い求めるコアなユーザーを虜にする。
今回紹介する車両はG63仕様のG350dだ。一見、豪快なリフトアップを施すプロスタッフのデモカーと比較すると大人しい印象ではあるが、逆にそこが新鮮に映る。フォーマルにもカジュアルにも普段使いできそうなプロポーション。しかし鍛造ホイールの巧みな造型技術や、ドライカーボン素材による深みのあるコントラスト。じっくり見るとそのこだわりが際立つ大人の嗜み的な要素が詰まっているのが特徴。
G63に相応しいZEALブレーキシステムや、ZEAL40㎜アップコイルによる乗り降りの不便を払拭する電動サイドステップの採用、そしてJCW design G-01の22inchにオープンカントリーMT(33×12.50R22)で合わせるボトムスがワンランク上の風格を色濃く表現。10Jのディープリムでも強引な履きこなしではなく、あくまでもスマートに馴染むところが、重厚感溢れるボディキットの恩恵と言ったところだ。過激にリフトアップするのではなく、こうしたさり気ないアップグレードに対しても期待値を超えてカタチにしてくれる老舗、それがプロスタッフなのだ。
リフトアップを極めたからこそできるマイルドリフトの安定感
JCW designのボディキットはフロントスポイラー、フロントグリル、ヘッドライトカバーにリアディフューザー、AMG63バンパーとなり、その他サイドミラーやドアノブに加え、インテリアパーツの装飾に至るまでドライカーボンを贅沢に採用する、ハイエンドモデル御用達のアクセントがワンランク上へと誘う。
ここ数年、ディーゼルモデルの需要は高まっており、本来存在しないはずの3.5ℓディーゼルエンジン搭載のAMG63ルックはある意味理想形。そこにほんのりリフトアップを施して33インチのマットテレーンの履きこなしで、“こなれた乗りこなし”を提案する。あれもこれもと貪欲に着飾るのではなく、センスが際立つ仕立てが施された好例といえる。
ドライカーボンの風合いがフェイス回りの印象をレーシーでスパルタンに際立たせつつ、G63シルエットの重厚な風格と絶妙にマッチ。ボトムスにカーボンのアクセントを加えるG-01 22インチとの相性も抜群。
リアディフューザーとAMG63バンパーにドライカーボンのアクセントによる視覚効果は、スペアタイヤオフセットスペーサーによって装着されるJCW design g-01のインパクトも相まって威風堂々したルックスに。
ドライカーボンはフロント、リアを主軸としながらも両サイドドアやサイドミラー、そしてリアゲートドアハンドルに至るまで、どのアングルから見てもバランスよく際立つようにレイアウト。多すぎても少なくてもバランスが問われる部分だけに、この辺りのさじ加減は最もセンスが問われる部分。ポーラーホワイトによるコントラストを味方につけて、ドライカーボンの質感や深みがディープに際立っている点も特筆物だ。また、電動サイドステップはリフトアップ車両の鉄板アイテム!
現行Gクラス専用設計の高強度鍛造アルミホイール「JCW design G-01」は緻密なマッチング。オフセット量を考慮しており、フェンダーとの絶妙なツラ合わせを実現。スポーク部分にはカーボン製のカバーをレイアウトしている。
純正ショックアブソーバーでインストール可能なZEAL製40mmアップコイルサスペンション。純正車高では無理のある33インチのTOYOオープンカントリーM/Tが、インナーフェンダー無加工で装着できる。ラテラルロッドも専用品としてリリースしておりバランスの良い足捌きはリフトアップによってスポイルされがちな部分を見事に払拭している。
洗練されたエレガントな印象を強調しつつ、レーシーかつラグジュアリーなコックピットを演出するドライカーボンインテリアパネル。絶妙なパネルレイアウトはインパネのみならず、ドア内張り部分までほどよく配色。エクステリアとの一体感も増して、ワンランク上の世界へと誘う。
■文・写真:石井秋良