職人集団によるプロフェッショナルへのこだわり 【HAMANA】
50年後の未来は分からないが、技術が進むにつれて世界はよりグローバルになっていくのは確かだ。視野は広がり様々な企業が様々な分野で活躍してゆく。今回ご紹介するのはまさに「最新技術」「最新設備」そして何より一番大事な「センス」でグローバル化する鈑金・塗装のプロフェッショナル「ボディショップハマナ」のとある1台。これを手掛けた同社は埼玉県に拠を構え、今年で創業50年を迎える。関東圏では鈑金・塗装・整備の施工が月間500台以上という実績を誇るのだ。そんなボディワークのスペシャリスト達が手掛けた一品をご覧頂きたい。
ベースカーはAMGが誇るハイパフォーマンスカー「AMG-GT-S」。ポルシェ911系の対抗馬としてのエントリーとされており、その内容はやはりスーパースポーツとしてふさわしい内容である。GTの最高出力が462ps発生するのに対し(これでも充分なスペックであるが)、このGT S は510ps発生。ノーズの長いフロントにはV型8気筒の3982ccツイン・ターボが搭載される。カタログ値でいうと最高速度310km/h、0-100km/h加速3.8秒という数値を秘めているのだ。
そんなハイパフォーマンスカーがより一層インパクトを与えているのは、やはりオーバーフェンダーだろう。通常ならば叩き出しやビス止めになるのだろうが、ここは職人のこだわり。オリジナルのフェンダーアーチをカットしていき、切り離した間にFRPで継ぎ足してゆくという真似のできない技である。こうすることでオリジナルのデザインを保ち、美しいラインはそのままというわけだ。結果フロントで8cm、リア12cmというワイドボディが生まれた。これがまるで自然に見えてくるところがやはり離れ業である。
魅せるハマナ流 ワイドボディ
フロントは片側4cm、リアは片側6cmの張り出し。世界に一台のワンオフ加工。鈑金・塗装職人としての美学がここに垣間みえる。
もちろんワイドボディ化した分、前後のウレタンバンパーも手が加えられる。スキルが高いといわれるウレタンの加工技術も経験値ならではだろう。またフロントデュフューザーとリアデュフューザーはブラックにすることにより、全体が引き締まった感じとなり、ワイドボディはより強調された印象を受ける。
細かなデザイン構成
リアバンパーのダクトにサイドスカートも手掛けている。そして重要な要素はヘッドライト、テールの外側先端部分には切り込みがり、コレが視覚効果でフィッティングをより完璧なものにしている。
足元はヴォッセの鍛造ホイールで
フロント20インチ、リア21インチの鍛造VPS314をインストール。VOSSENの取扱店でもある同社は足元にもこだわり、主張しすぎないバランスのとれたホイールをチョイス。
リアエンド エキゾーストとウイング
テクニカルガレージササキによるワンオフエキゾーストマフラー。リアウイングはハマナ製によるもの。純正より3cm程長くなりダックテール型になっている。こちらは今後受注生産可能となる予定だ。
日本人でも唸るような出来栄えはきっと海外でも絶賛されるに違いない。なぜならボディショップハマナには「オリジナルを尊重するモディファイ」と「自分たちの流儀を貫く」という二つの思念が混ざり合っているからだ。技術力もさることながらグローバルな視点があればこその所以だろう。
お問い合わせ|ボディショップハマナ自動車
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