2000年代に入り、突如として大きなムーブメントを巻き起こしたラグジュアリー・カスタムは、その後すそ野を広げ、さらに新しい価値観を交えながら確実な発展を遂げてきた。けっしてひとときの流行に風化することなく、今ではSEMAショーを代表するカスタムカルチャーのひとつとして、確固たる地位を築いている。
Got What You Need
「いまこそハマーH2」最終案内。
定番と呼ばれるブランドは確固たる独創性で我々の心を鷲づかみにする。人気のブランドには愛されるだけの理由が備わっているのだ。そしてそれらのブランドの自信作を絶妙に組み合わせれば「できるだけ長く乗りたい」という願望を叶えるH2が完成する。610 BASEが手掛けたのもまさにそんな1台だった。
610BASE
HUMMER H2
いつの時代でも、どんな分野でも、その時代、その分野の最先端を突っ走るビッグネームがある。ホイール界で言えばLEXANI(レクサーニ)がそんな存在だ。
このレクサーニ、一度経験してしまうと厄介だ。本人も気づかないところで徐々に身体と心が蝕まれ、クルマを乗り換えるたびに同ブランドの別銘柄を選ぶ中毒患者はかなりの数にのぼる。
ボディキットで言えばXENON(ゼノン)がそれに近い存在だ。さらに、コンセプト&デザインワークがLAで行なわれ、日本国内で生産されるNEXT NATION(ネクストネイション)のアイテムも強い中毒性を秘めている。最近ではその中毒性の原因である独自性と品質の高さに目をつけた海外ユーザーからの問い合わせが増えているなど、確固たる地位を築きつつある。
足元をレクサーニのホイールで飾り、ゼノンとネクストネイションのボディキットが組み合わせられた写真のハマーH2はアメ車の個人輸入のサポートなどで知られる610BASEがプロデュースした1台。同ショップのカスタム手法のひとつが、本国仕様の良質なユーズドカーをベースにインテリアをアメリカ本国で仕上げてから日本に送り、エクステリアに関しては鈑金塗装ブースを持つ自社ファクトリーで完成させるというものだ。
アメリカには名うてのインテリアビルダーが一定数存在している。日本のクラフトマンのモノづくりに掛ける情熱も世界中で知られたところだが、インテリア専門のビルダーとなると我が国にはまだまだ多くない。その点、アメリカにはインテリアを専門に手掛けるビルダーがたくさんおり、競争が激しいその環境の中で技を磨き、それぞれの独自性を発揮している彼らが手掛けるインテリアに飛び抜けた魅力があるのは当然のこと。彼らがインテリアを作り込んだ車両に話題のブランドのホイールとボディキットを装着し、独自性の高いカラーやフィニッシュで仕上げるのが610BASEの真骨頂というワケだ。
それにしても男は次から次へと変化を求める生き物だ。特にクルマの世界は流行の変遷が早い。しかし、こんな1台ならどうだろう。もはや他に目移りすることもなくなりそうだ。
いや、それはそれで寂しいのか!? なぜならカスタムは底のない沼なのだから。湖上に浮き上がってしまったらそれもまたつまらないものなのだ。
ボディカラーとコーディネイトされた本国ビルダーが手掛けたインテリア
ブラックのレザーで張り替えられ、イエローのダイヤモンドステッチと同色のパイピングがアイキャッチとされたシートやアームレストは本国のビルダーの手によるもの。ブラックのアルカンターラで仕上げられたルーフにもイエローのステッチが入れられている。
ホイールカスタムの王道たるレクサーニの26 インチを装着
要所をブラックアウトしたイエローのボディに映えるLEXANI LSS-55の26インチ。フロント&リアバンパーはNEXT NATIONのSTAGE 2、サイドステップとオーバーフェンダーはXENON、ヘッドライトはバルカン。
Custom Spec.
NEXT NATION×XENON ボディキット
LEXANI LSS-55 26inch
ローダウン
ボディ各部マットブラック
レザーシート張り替え
(マットブラックペイント)
ステアリング 張り替え
インパネ イエローペイント
バルカンヘッドライト