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アフェクションのアルティメットカイザーヴェルファイアが東京オートサロンを制す

独創メイクでTASを席巻したエアロキングの自信作

WELL BALLANCE ULTIMATE kaiser VELLFIRE【AFFECTION/FATE】

存在感のあるフルバンパースタイルをマットオレンジに染め上げ、驚愕の別体構造バンパーを擁し、TAS(東京オートサロン)を制したアルティメットカイザー・ヴェルファイア。エキゾチックカーに挑まんとするスタイリングは、迫力と高級感に満ち溢れる。これまでのミニバンカスタムとは一線を画する一台が誕生した。

必要なのは、刺激と過激。

エアロを作る初期衝動は、作り手によって様々だ。美しいスタイリングを求める者、野心的にトレンドを生み出そうとする者、流行りを追いかける者。アフェクション代表であり本作のデザイナーでもある今井氏はというと、おそらくはただ己の信念に従う理想主義者だ。明るく、温和な人柄に反し、エアロに対してはとにかく頑固。

そんなアフェクションのルーツを探れば、圧倒的な質量、そして後退りするほどのインパクトを誇ったアルティメットシリーズにたどり着く。エアロパーツだけで激変させることをテーマに描かれたエアロの数々は、 いまも語り継がれるほどの異端であった。

そんなアルティメットシリーズが最後にエアロが発表したのは約8年前。デザイアシリーズにシフトし、現在主流のユーロスポーツを基調に、 エアロを組み合わせてスタイリングを彩る新システムを発表するなど、ここでも独自路線を突き進む。が、アルティメットに比べれば、角の取れた、ハッキリいえば大人しいシリーズとなったのも事実。

その人気とは裏腹に生来の理想主義者の渇望が渦巻き、逆にデザイアを経たことで「新しいヴェルファイアは自分を貫く」と腹を括らせる結果となった。そして、東京オートサロンでアンヴェールされたのが、 このアルティメットカイザー・ヴェルファイアだ。皇帝の名の通り、威風堂々たる体躯、そして威厳を感じさせるほどの存在感を持つクルマが完成した。

目指したのは、アフェクションの原点であり、理想のカタチであるアルティメットシリーズの復活。もちろん、そのままのカタチではなく、キチンと “イマ” を捉えた2016年最新バージョンとしての復活だ。ただし、理想主義者にとっての“イマ”とは、 いわゆるトレンドではありえない。最新のデザイン論やエアロの製造技術を自身のフィルターに通し、カタチにしたモノを“イマ”と呼ぶ。

今井氏自身、デザイアシリーズでユーロスポーツの手触りを経験しているため、アルティメットカイザーにもユーロスポーツの薫りを感じることはできる。が、狙いや目的はまったく別にある。

たとえば、左右の開口部が中央に向かって鋭く傾斜するフロントバンパー、ボディサイドに走る4本のフィン、そして別体構造を採用してまで立体感、 奥行きを生み出したリアバンパーなど、すべてはアルティメットシリーズのアップデートに注がれている。

思えば、アルティメットは誰からも愛されるシリーズではなかった。今井氏のエゴを剥き出しに表現したシリーズだから、当然といえば当然だ。翻ってヴェルファイアを眺めると、 そこにも今井氏のエゴは滲み出る。しかし、経験を重ねたことで、 エゴや不遜な態度をマントの奥に忍ばせ、 大衆に愛されるカタチとして現れた。謙虚にして傲慢、 温厚でいて凶暴。 歴史に名を残す皇帝は、得てしてそういう二面性を隠し持っている

ザ・パフォーマンスエアロの実力
ディテールにこだわるアルティメットの真髄

グリルとアンダーフラップまで一体化したフロントバンパー。バンパー中央に向かって絞り込まれる形状やエッジの立った形状など、随所にアルティメットの薫りを残す。ボンネットは排水ダクト機構付き、サイドのフィンはアルティメットのスリットを現代風に昇華させた形状だ。

複雑な造形を可能にしたインパクト大のデザイン

TASの話題を独占した別体構造のリアバンパー。一体構造では不可能なスリットの奥行きを生み出すために考案した手法だが、インパクトと造形の巧みさはまさにアルティメットのイメージそのもの。純正と一体化することで3段ウイング風にみせるリアウイングも斬新だ。

最旬リムに組み合わされたタイヤの斬新プリントロゴ

足もとにはブラックフリートV827Cの22インチを収める。現実系コンケーブをテーマに描かれた7クロスメッシュモデルは、サイドマシニングとブラッシュドリムのソリッドな風合いが魅力。タイヤにはブランドロゴをプリントしている。

高級感と走りの予感を交錯させたシートカバー

内装はNEOプレミアムシートカバーとフロアマットでコーディネイト。デモカーとしてはあまり派手な装飾はとらず、ヴェルファイアの持つ高級感を底上げすることに注力した。赤のステッチやロゴでさりげなく走りのムードをもり立てる。

アルヴェリストのCOVER CARは完成直後のREDバージョン!

10時代からアル/ヴェルのスペシャリストとして名高い徳島県のフェイトが、アルティメットカイザーのボディキットを用いて製作。メーカーデモカーと同じくラバーディップペイントでオールペンし、エアロの造形が際立つようシルバーによる塗り分けも施した。得意とするボルドワールド製エアサスを使ったロワード、そしてタイトなホイールマッチングも見どころだ。

オレンジ戦隊、革命の狼煙

SPECIFICATIONS
フロントバンパースポイラー(グリル一体型)
フォグランプキット(左右セット)
カスタムボンネット
サイドステップ(左右セット)
リアドアパネル(左右セット)
リアバンパースポイラー&ゲートパネルスポイラー(2pc)
リアウィング(純正リアウィング被せタイプ)
ブレーキキャリパーカバー(フロント/リア)
NEOプレミアムシートカバー
ホイール:RAYS BLACK FLEET V827C F(22inch×9.0J)
タイヤ:NANKAN(245/30R22)
サスペンション:BOLD WORLD/REVOLUTION ㈵ GLITTER SYSTEM
ボディ:ジェットストローク / ラバーディップペイント


[問い合わせ]:AFFECTION
TEL:06-6796-0090
www.affection-japan.jp


[取材協力]:Original workshop FATE
TEL:0883-42-4583
https://fate-cars.com/



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