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アメ車ライフに新しい風を巻き起こすショップ【コーストモータリング】

まずは今年のオートサロン2018の話になるが、会場を見回していた中でも今年はアメ車の出展が少なかった気がする。車種で見ると「チラホラと・・・」という感じだ。しかし少ないながらもどの車種もそのカスタム度では相当な気合いが入っており、いい意味で濃い内容だった。

そんな濃いアメ車の中の一台がとあるブース西館ホール1で異彩を放っていた。30インチのレクサーニホイールに430mmのビッグローターがインストールされたエクスプローラーが否応無しに目にとまった。国内でここまでカスタマイズされている現行エクスプローラーはなかなか見かけないだろう。

 

この車輌の出展社は「COAST MOTORING」。

 

コーストモータリングは今年で5年目を迎えるアメ車ショップであり、今アメ車カスタム好きの若者を魅了していると言っても過言ではない。

若者のクルマ離れといわれるこの時代、「コーストモータリング」には何故アメ車カスタム好きが集うのか。今回はそのコーストモータリングに迫ってみたい。

コーストモータリングの成り立ち

ショップの所在地は埼玉県入間市。川越から八王子方面へ国道16号線を走っていくと、左手にコーストモータリングが見える。「金網に有刺鉄線」、横田基地からほど近いのもあり、外観はUSなオーラが漂う。

店舗にはカスタマイズが施されたアメ車がずらりと並び、ピットには整備中の車、カスタム施行中の車が常に入庫中だ。メカニックが忙しそうに作業する姿が目に入る。

ちなみに筆者は事前リサーチのため、ネットでコーストモータリングの車輌在庫を調べていたのだが、広告が出てこなかった。がしかし現場では仕事が非常に回転している。広告無しでこの回転率、これは一体どういうことなのだろうと疑問がよぎったが、それは後に知ることとなる。

冒頭に今年で創業5年目と触れたが、この場所ではもともと別のアメ車ショップがあり、その一画で間借りする形でコーストモータリングは始まった。その時は6畳のユニットハウス。そして2016年4月には敷地を全て買い上げ、現在のコーストモータリングとなり、今に至る。

 

代表 松本氏のセンスと人柄

代表となる松本氏は30代の前半で業界歴は10年以上となるベテランだ。いわゆる「社長」という感じよりも「起業家」という雰囲気を持ち合わせており、誰に対しても気さくな対応をしてくれる。また松本氏に会って感じたことは、「直感」と「センス」を大事にしているということだ。

例えば記事撮影や広告撮影の現場があるとする。カメラマンやディレクターから「どういった感じがいいですか?」と問いかけると松本氏は「お任せします」と答える。実はこの「お任せ」には色々な意味があると筆者は考える。

おそらく「餅は餅屋」という意味合いもあると思うが、デザイナーやクリエイティブな資質のある人ほどこの「お任せ」で相手の器量を図る。決して面倒くさいからという理由ではないのだ。

これは松本氏ならではの相手への尊重であり、クリエイティブな資質の表れでもある。

話しが多少脱線してしまったが、オートサロン出展のエクスプローラーのセンスから感じ取れるように、松本氏のセンスや人柄を頼って訪れるユーザーは増加中である。比較的年齢が近いから親しみやすい、ということもあるのだろうが、ユーザーの平均年齢は若く、年齢層ならではのSNSや口コミでユーザーは増幅していった。

 

メンテナンスのアフターフォローと部品供給

ユーザーが増えた理由はもう1つある。それは修理やメンテナンスのアフターフォローと部品供給だ。

敷地内にはしっかりとしたファクトリーが備えられ、車検や日常メンテナンスからホイール、足回り、オーディオのカスタマイズまで手掛け、修理に必要なテスター診断機も導入しているため、万全の体制が整う。

ちなみに自社で輸入も行い、新車並行、中古並行の車輌もここでメカニックが日本仕様にして納車されるのだ。

そして一番の強みとも言えるのが、純正パーツの供給体制である。フォード、クライスラー、GMなど各メーカーの検索エンジンを使用し、シリアルコードからパーツの確認をして、アメリカ本国に確実にオーダーできる仕組みが整っている。

松本氏の中では「自社で購入してくれたお客様」はスペシャルであり、料金面でも便宜を図ってくれる。言葉だけを羅列すると「自社で購入した車輌だけなのか」と思うかもしれないが、これはユーザーとの繋がりやアフターを非常に大事にしている証なのだ。

 

イベントまで手掛ける手腕ぶり

昨年2017年8月に千葉県長生郡ロングウッドステーションで行われた、コーストモータリング主催のイベント「サマーコースト2017」ではなんと1200人ものビジターが訪れた。

ショップイベントで1000人を超えるとなると、当たり前だが大規模であり、色んな手腕が必要になってくる。当日は有名なショップや、メーカーが33社も出展し、7つのカテゴリがある「USカスタム」のエントリー総台数は250台。その他パフォーマー、ダンサー、キャンギャルなどイベントを盛り上げてくれるゲストたち。

大盛況に終わったこの「サマーコースト2017」。今年もきっと何か仕掛けてくるのは間違いないだろう。

ショップの経営はもちろん、イベントまで手掛け、松本氏が本人がやりたいことをやって楽しむ。それはまさに「型にハマらない経営者」だった。

今後も新しい風を巻き起こしてくれるのは間違いないだろう。

 

 

コーストモータリングが手掛けた厳選カスタム車輌

 

メインフォト モデル協力

 

問い合わせ
COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
coast-jp.com

 

TEXT:TUNERS

 



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