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フォードマスタング モダン・ホットロッドの究極進化形 【リングブラザーズ】

1965 Ford Mustang モダン・ホットロッドの究極進化形 【Ring Brothers】

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プロツーリングあるいはレストモッドと広義で捉えられるアメリカのモダンマッスル/ホットロッドは、すでに手を尽くし究極のワンオフカスタム&ファブリケーションに到達している強靭なサスペンション&シャーシを隠しもつストック風ボディは左右を2インチずつ巧妙にワイド化されたカーボンファイバー製すべてがワンオフというレベルの芸術作品が、また誕生した

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俊足でありつつ高級感をも高めるセンス

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シカゴから北北西に三時間ほど飛ばしていったウィスコンシン州の片田舎。とうもろこし畑と牧場しかない土地に、黙々とハイクオリティなカスタムパーツの量産/唯一無二のフルカスタム・コンプリートカーを手掛けるリングブラザーズは位置する。
伝説のアウトローレーサー、Big Red Camaroが起源とされる、クラシックマッスルカーに現代のパワーユニットやサスペンションコンポーネンツを盛り込んでアップデート、ハードコアな走りを追求する“プロツーリング”あるいは、そこからさらに裾野を広げ、“レストモッド”と呼ばれるカテゴリー。当初は走りを追求したものが徐々に美しさやディテールに目を向け始め、たとえばシフトノブやフードヒンジ、ブラケットやボルトなどをアルミから削り出したクールなアイテムを使いたいとき、それらを作り出していたのがリングブラザーズ、といわれている。

しかし彼ら、マイクとジムの兄弟の情熱はあくまでコンプリートカーの製作に注がれ、彼らが作り出す作品は徐々に人々の耳目を集めていく。一台ごとにテーマやコンセプト、そしてエモーショナルなネーミングが与えられた作品はショーで発表され、得意とするアルミやカーボンによるワンオフアイテムを随所に散りばめたディテールワークは、プロツーリングでありながらカスタムカーとしても高い評価を集め現在に至っている。
Espionage=エスピオナージは、彼らリングブラザーズの最新作。ついに今年こそ完成か!?と噂されていた、フルカーボンファイバーのワイドボディを身にまとう初代マスタングである。

初代/二代目カマロとマスタングを複数手掛けてきたなかで、誰も作り得ていないもの、また常に新しいマテリアルを使うことも強く意識しながらクルマを作るリング兄弟。前作である初代マスタング・ファストバック“Splitr”に続く今作は、2013年度のSEMAショーにて、ロードスターショップ製シャーシ上にカーボン地のままのドンガラボディが載った状態でお披露目されていたもの。それゆえ観衆の注目も大きかったわけだが、その期待を裏切らないフィニッシュで今回、ペイント企業の大手BASF社のブースに展示された。

ボディシェル自体は、ヒストリックカーをリスペクトし重んじるリングの主義に乗っ取り、ワイド化された以外はストックのラインを踏襲。細部のディテールはもちろん手を加えて煮詰め、整えられているが、シルエット自体は基本形を守っている。

モンスターパワーの源はフォードではなくシボレーのパワーユニットの中で現在もっとも魅力的とされる、ストックの状態でドライサンプ式給油システムをもつLS – 7にアフターマーケットのスーパーチャージャーを追加搭載。エンジン本体もクランクシャフトから交換/リビルドを受け実に959hp をマークする、やはり今注目のエンジンビルダー、ウィーグナーモータースポーツ製のユニットだ。

モアパワーを求めた選択は最先端のシボレーLS-7

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C6 コルベットの最強バージョンに搭載されたLS-7 は生まれながらにしてドライサンプ式。さらにスーパーチャージャーも追加する

本気度を感じさせない高い質感のインテリア

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ダッシュボードやセンターコンソールは当然ながら独自にデザインしたワンオフ。アメリカでは少数派といえるレカロシートを使う。

COOL なアルミ製パーツにも注目

量産、ワンオフ問わず一点ずつ削り出されるアルミ製パーツがリングの真骨頂。フードピンやヒンジ、ドアハンドルなど多岐にわたる。

ストックボディで走りを追求した前作はフォード427 搭載

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こちらはフォードのビッグブロック427 モーターを搭載、ボディ補強などでハードコアに仕立てた前作”SPLITR”。やはり細部のディテールはため息レベルの珠玉の作品だ。

文字通りビス一本までコツコツと削り出しながら作り込まれた珠玉の一台は、ショーカーとしてもストリートマシンとしても最高級の、現代のエッセンスに溢れた仕上がり。リングブラザーズの十八番であるビレット工法で削り出すアルミニウム製ワンオフパーツの点数たるや想像を絶するレベルであり、それらの表面処理やカラーチョイスなどにも、過去に十数台の作品を発表してきながら一台と同じテイストが存在しないのも、作品に対する気概を感じさせる。これが全米トップレベルのビルダーの手腕か、と圧倒される存在感を放つ究極の一台だ。

Text|岡村 真

お問い合わせ|Ring Brothers www.ringbrothers .com



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