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先鋭的なワイドボディを身に纏った、KRC JAPANのFD RX7

Domestic

小さくて速いことと日本人が米好きなことをかけて、かつては「ライスロケット」などと呼ばれていたニッポンのチューニングカー。あれから約20年、今では確固たる地位を確立し、その存在感は世界が認めるところだ。ここからはアメリカを相手に勝負を仕掛けた日本のメーカー&日本車をご紹介していこう。


FD型 RX-7 KRC JAPAN、SEMA SHOW 2015

KRC JAPAN MAZDA RX-7

先鋭的ワイドボディとV8が武器のモンスター

大阪のデザイナー集団から世界へと発信される特異なエアロと先鋭的なワイドボディを身にまとい、SEMAへと降臨したFD RX7。“日本のシーンに新風を巻き起こす”をスローガンと定め新機軸を模索そしていきついたのは、アメリカではメジャーなエンジンスワップ。日本発のワイドボディにアメリカのビルダーがパワーをドーピング、ドリフトをはじめとする走りのシーンへと殴り込みをかける!

KRC JAPAN、MAZDA RX-7、マツダRX-7

FD型のRX-7を二年連続でSEMAに持ち込んだ大阪の「KRC JAPAN」は、カスタム屋でもチューナーでもなくワンオフ&量産のエアロパーツを手掛けるデザイナー兼ビルダーである。どんな車種でもオーナーのリクエストあるいは独自なカスタムデザインを提案するが、登場したのは2012年に開催された大阪オートメッセ。別のRX-7でグランプリを獲得したショー自体が初陣だったという、新進気鋭のブランドなのである。

二年連続でSEMAの会場入りを果たした実車は、“異端”ともいうべき個性的なシルエットとラディカルなデザインは以前からアジア方面の各イベントからラブコールを受け海外進出も果たしていたが、ラスヴェガスへの進出は、さらなる飛躍の一歩といえる。

ハード面は信頼の置けるパートナー、北カリフォルニアでドリフトやレースカー製作を手掛けるSSオートパワーのダニエル氏が全面協力。最大のポイントは、アメリカではメジャーなドーピング手段であるエンジンスワップ。マシンがもつ禍々しさに引けを取らないパフォーマンスの獲得、そして、エンジンスワップ自体を日本でも普及させたいという意図からロータリーモーターを捨て去り、いわゆる”次世代V8”ともいうべきシボレーのLSモーターを搭載したのである。

アルミ製ブロックであることも手伝って小型軽量なこのユニットは、ロータリーが収まっていたエンジンベイにもしっくりと収まっており、推定500馬力のNA仕様ながら約5.3リッターの排気量からくるトルク感は圧倒的。

このクルマは今後ドリフトを中心に各地のイベントでお披露目を果たしたあと、日本に送り出される予定。なお現車のボディは、市販されている02Dというボ ディキットを使用。ブレイドフェンダーと呼ぶエッジの効き具合は強烈な“走り”も期待できるもの。現地での活躍と早い来日が待たれるモンスターだ。

エンジンスワップはUS敏腕ビルダーが執刀

SS Auto Power 代表 ダニエル氏

レーサーに指導をもする凄腕ドライバーのSS Auto Power 代表ダニエル氏。エンジンスワップは彼が担当。

むき出しの部分にフィン状のエッジが印象的な造形美

ブレイドフェンダースタイル、三連フィン状エッジ

ブレイドフェンダー

“ブレイドフェンダースタイル”と呼ばれる、あえてむき出しにした部分に三連のフィン状のエッジを与えたスタイルはこのボディキット最大の特徴。

10.5インチ幅のコンケイブはVOLK Racing G25 鍛造リム

10.5インチ幅のコンケイブはVOLK Racing G25 鍛造リム

後半部はほぼむき出しといっても過言ではナイほどにフェンダーから露出するのは295サイズのNITTOを巻くVOLK Racing VG-G25。このサイズをたやすくドリフトに持ち込むV8のモンスターパワーを得たからこそのサイズ設定といえる。

Custom Spec.
KGC modified 02D ボディキット
シボレーLS-1 V8 エンジンスワップ
6スピードトランスミッション
カーボンファイバー
ドライブライン
カスタムステンレスヘダース&エグゾースト
ボッシュフュエルポンプシステム
リボルバーRコイルオーバーサス
SBパフォーマンス
タイロッド
プロジェクトμ ブレーキライン/パッド
リボルバーRバケットシート
リボルバーRステアリング&ハブ
VOLK VR-G25 鍛造ホイール 18×10.5+25
NITTO NT05 295/40-18


お問い合わせ:KRC JAPAN

Tel:072-805-0829


Text&Photos|SEMA RULES

SEMA RULES

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