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アルヴェルオーナーがいま履くべきタイヤは20インチか、22インチか?谷口信輝選手に聞いてみた

30アルファード、谷口信輝

レーシングドライバー谷口信輝が走って語る!

現行30系アルファード/ヴェルファイアが発売されて早1年あまりが経った。いよいよカスタム熱が盛り上がる昨今、やはり気になるのはその足もとである。ひと言でインチアップといっても適正なサイズを掴むのはけっこう難しい。そこで現役レーシングドライバーにして、アルファードの実ユーザーでもある谷口信輝選手に30系アルファード/ヴェルファイアのインチアップに対する考え方をお伺いした。

 

現時点で許せるのは22インチまで

現行30系アルファード/ヴェルファイアが市場に投下されて、早くも1年以上が経った。街で目にする機会が増えるに連れ、カスタム好きオーナーのインチアップへの欲求は加速するいっぽうだ。純正ホイールは16~18インチだが、まだまだもっと攻める余地はある。

あらためてここでアルファードヴェルファイアのインチアップの落としどころを確かめたい。ご指南いただいたのは、現役レーシングドライバーにして、永遠のクルマ好き兄ちゃんの谷口信輝選手である。SUPER GTやD1グランプリなど最高峰のカテゴリーで活躍しつつ、同時にチューニングカーの開発にも長けた男である。ご自身では常に複数台の愛車を所有し、常に何かしらカスタムしないと気が済まないという。そして長距離移動のために必ずミニバンを愛車の1台に加えてきた。過去に22インチ履きの20系アルファードを所有した経験を持ち、今ではその役目は30系アルファード・ハイブリッドへ。昨今のマイブームという日産GT-R用純正20インチホイールを入れている。「やっぱりカッコよさを求めて大径ホイールにしたい。だけどやり過ぎはNG。ホイールだけが大きすぎてもヘンテコだし、何よりハイトが薄くなるぶん、エアボリュームが少なくなってどんどん乗り心地が悪くなる。ヴィジュアルと快適性、その相反する条件をどこで収束させるかをいつも考えています」

彼のひとつの結論は22インチだった。アル/ヴェルのホイールハウスや車両重量を鑑みると、23インチではやり過ぎ。22インチが見栄えがよいまま、乗り心地や走りにも納得の性能を持たせることができるという。「このクルマはとにかくGT-R用ホイールを入れることが前提だったから、今は20インチだけど、本当なら22インチにしたい。今日、あらためて22インチに乗ったけど、見た目はやっぱり抜群。少しだけ硬さを感じる程度で、快適性にも充分満足できた」

と、ケンスタイルが製作した22インチ仕様の乗り味には満足そうだ。ところで、20、22インチ共に肝心のタイヤは「PARADA Spec- X」だった。アメリカンSUVなどに向けた低扁平率かつ大内径のサイズラインナップを豊富に揃えるヨコハマタイヤのカスタムカー向けドレスアップタイヤである。高重量を受け止めつつも必要充分な性能を発揮する方向性は、まさにアルファードにぴったりという。低扁平であっても、静粛性やアタリのまろやかさなど快適性が同居している点もお気に入りだ。「アル/ヴェルは30系から足がダブルウィッシュボーンになって劇的に進化したし、いい車高調も出揃ってきた。インチアップのデメリットが劇的に少なくなっている」

と、谷口選手は1年弱で2万㎞を走破した愛車のトレッド面を見てつぶやく。そのトレッド面はいかにも強そうで、実際に摩耗が少なかったことも付け加えておこう。



サーキットの往復に大活躍している

谷口信輝

サーキットの往復に活躍する谷口選手の愛車。現場で仮眠を取ったり着替えたりと、自分の時間を過ごすのに最適だと重宝している。購入してから約1年。他に何台もの愛車を所有しているにも関わらず、走行距離はもう2万kmへ届くというヘビーユーザーである。

見た目と快適性を両立させたい

アルファード、YOKOHAMA PARADA Spec-X

PARADA Spec-X 245/30R22

ケンスタイルが製作したデモカーの足もとに収まる22インチの実力やいかに。ヴィジュアルを最大限に訴える仕様だからこそ、どれほどの走行性能を有しているかに注目が集まる。

独特の迫力をもたらすKENSTYLE・ワールド

ヴェルファイア、YOKOHAMA PARADA Spec-X

WORK アバンツォーネ・フィルボーレ、YOKOHAMA PARADA Spec-X 245/30R22

KEN STYLE EIKのエアロキットが装着されたヴェルファイアに装着されるホイールは、ワーク製アバンツォーネ・フィルボーレ。前後共に22インチでタイヤは245/30R22のPARADA Spec-X。サスペンションはRSRの車高調を用いて地を這うようなローフォルムとなった。

フロント&リアで攻めるケンスタイル フォグガーニッシュとバンパー底のハーフエアロが印象的

アルファード、YOKOHAMA PARADA Spec-X

PARADA Spec-X 255/40R20

20インチ代表としてご登場頂いたのは谷口選手自身の愛車。ボディまわりはノーマルなのに、車高調とホイール、タイヤなど抑えるところをきっちり抑えた快速グランツーリスモである。

日産GT-R用20インチを装着、ビジュアルと乗り心地を両立

HKS車高調

YOKOHAMA PARADA Spec-X 225/40R20

HKSの車高調でローダウンさせた上で前後9.5Jの日産GT-R純正ホイール(フロント用)を。そこに前後255/40R20サイズのPARADA Spec-Xを装着する。HKSの車高調が乗り心地に優れることが手伝って、見事にヴィジュアルと乗り心地を両立させている。

見た目と走行性能との両立を突き詰める

谷口信輝

谷口選手は自らの愛車に対して必ずカスタマイズを施すものの、しかし走行性能を極端に犠牲にした改造を良しとしない。PARADA Spec-Xはその点ではお気に入り。彼が思い描いた「シャコタンツライチ+インチアップ」を実現できる豊富なサイズを揃えていてミニバンに絶えうる耐荷重性能も充分。さらに静粛性、乗り心地の良さ、走行安定性、耐摩耗性の高さなども兼ね備えているという。

重量級カスタムカーに相応しい全方位的な性能と豊富なラインナップ
YOKOHAMA PARADA Spec-X

YOKOHAMA PARADA Spec-X

ヨコハマタイヤのカスタムカー向けドレスアップタイヤであるPARADA Spec-Xは、都市型4×4/SUVをメインターゲットとしているだけに、特に20インチ以上かつ大内径サイズを数多く取り揃えている。重量級ボディを難なく受け止める“強さ”を持ちながら、しかしアタリの柔らかい快適な乗り心地、路面環境を問わない抜群のグリップ力を発揮。長期的な耐久性に優れるのも特徴だ。タフな装いのトレッド面には最新技術が網羅される。

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[取材協力]
KENSTYLE
TEL:042-520-7248
HP:www.kenstyle.co.jp

[問い合わせ]
横浜ゴム
TEL:0120-667-520
HP:www.parada-x.com

Report:中三川大地 Daichi Nakamigawa
Photo:山本佳吾 Keigo Yamamoto

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